忠臣蔵の本。知りたかったらこれを読め!

2021年10月18日

始めに断っておきますが、忠臣蔵関連の本は死ぬほどいっぱいあります!でも、「分かりやすい!最高!」っていう本は少ないです!

このページでは、忠臣蔵の本を読みまくったわたしが、厳選してお伝えする傑作本です。これから忠臣蔵を知りたい「初心者レベル」、そこそこ知ってる「玄人レベル」、ガチで知りたい「変態レベル」に分けて紹介します!

忠臣蔵に挑戦!初心者レベル

何となく名前は知ってるけど、映画も見たことないよ。ホントの初歩の初歩から教えて!という初心者さん。ご安心ください!そんなあたなも楽しめる本がありますとも!

新講談社の絵本「四十七士」

これは名著です!ぜひ全国の小学校においてほしいですね~。ご覧ください、このシブい絵を!全ページ涙が出るほど美しい絵なんですよ。

何より、こんな薄い絵本で忠臣蔵のあらすじを全部まとめたのが凄い!買ってね!

マンガもあるぞ!「忠臣蔵」

漫画があるって知ってましたか?しかも、けっこう絵が良いでしょ。全五巻と、わりと短くまとまってるところもポイント高いです。全編通してマジメなタッチ。「君父の讐は倶に天を戴かず!」というセリフがなんともカッコイイです!

まとめ買いはこちら↓

知識ゼロから!「忠臣蔵より熱を込めて」

わたしが書いた本です。読みやすさ第一!を目指しました。ショートショートなので、通勤時間中、通学中にも読めますよ。

全体のあらすじはもちろん、代表格の義士一人一人のエピソードも満載。読んでね!

忠臣蔵をもっと詳しく!玄人レベル

あらすじは分かったけど、もっと踏み込んだところを知りたい!映画で語られなかったとこまで読んでみたい!という方。読みやすくて詳しい本を揃えたぞ!

講談はこれで完璧!「赤穂義士銘々伝」

これはお勧めですよ~。今はほとんど聞かなくなった講談を、そのままの語り口で書かれてあります。メチャクチャ読みやすいです。

義士にはそれぞれいろんなエピソードがあるのですが、これはその「一人一人のエピソード」をまとめた奴です。忠臣蔵のあらすじからははずれた、「こぼれ話」っていう感じですね。それも、それぞれ実に愉快に、楽しく書いてあるところが心憎い!

電子書籍もあるぞ↓

イラストが楽しい!忠臣蔵図鑑

これはまさしく「図鑑」ですね。忠臣蔵の分かりにくい人間関係とか、お金の話とか、地図とか、そういうのを究極に分かりやすく図解してあります。それも、イラストが実にコミカルなので、難しく考えなくても頭に入っちゃいます。

あっちこっちにコアな情報が小さく書かれているところも、美味しいポイントですね。

やっぱり小説で!王道の吉川英治!

時代小説っていったら、やっぱり吉川英治でしょう!忠臣蔵は全二巻なので、わりとサラッと読めます。当時の時代背景もかなり詳しく書かれています。忠臣蔵の小説は、かなり奇抜なものも多いのですが、吉川英治は王道です。

「キャラクターの性格をヘンに変えてない、昔ながらの忠臣蔵が読みたい!」という方は、吉川英治をどうぞ!

二巻はこちら↓

忠臣蔵を極めたい!変態レベル

十分知ってるけど、さらに高みを目指そうとする超人さんへ!一押しはこれだ!

専門書なのに読みやすい!お宝情報満載!

表紙もなかなかよろしいですね。おお!忠臣蔵の本を持ってる!ってアゲアゲな気分になります(わたしだけ?)。これはかなりいいですよ~。当時日本に来ていた外人の証言とかがあって、当時の空気感がよく分かります。

義士の手紙や書状がいっぱい載せてあるのもポイント高い!現代訳で載ってるので読みやすいですよ。

中央義士会理事長の書いた本!

「中央義士会」なる、忠臣蔵の研究会があるのをご存知でしたか?なんでも百年以上続く歴史ある研究会なんだとか。
ここで紹介する二冊の本は、その理事長が信用できる一級資料だけをもとにして書いた本です!

専門書ですが、優しい言葉で書いてあるので安心して読めますよ。「内蔵助はどのくらい遊んでたのか?」「内蔵助はいつから仇討ちを決意していたのか」「お家再興の運動はどのくらいやっていたのか」「討ち入りの準備はどうやって進められたか」という点を、相当詳しく説明してます。


こっちの本もお勧め。どっちかっていうと、わたしはこの本の方が好きですね。内蔵助以外の、他の義士たちについての情報も満載なんです。それに、内匠頭や吉良がどうして憎み合う結果になったかも、相当詳しく書かれています。

わたしはこの理事長に実際会ったことがあります!聞けば何でも教えてくれるし、超レアな史料見せてくれるし、とってもいい人ですよ!

激レア本!義士の手紙がいっぱい!


その名の通り、義士たちが書いた手紙が大量に、しかも全文載っているというすごい本です!現代訳と原文が両方乗ってるっていうのも、大変美味しいポイントですね~。けっこうマイナーな義士の手紙も載ってるのですが、当時の緊迫した空気とか、それぞれの感情とか、ひしひしと伝わってきますよ!絶版本なので中古しかないのが惜しい!復刻版出てくれ~。

さて、いろいろご紹介しました。どれも「読みやすい!」っていう点を重視して選んだので、きっとあなたが求める一冊があるはず!ぜひ読んでみてね!

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著者プロフィール

坂口 螢火
坂口 螢火
歴史専門のライターを目指しています。

古典と神話が好きすぎて、ついに家が図書館のように……。

1月30日に、拙作「曽我兄弟より熱を込めて」が販売されます!立ち読みも大歓迎。ぜひ読んでね!

出版した本(キンドル版)

三国志より熱を込めて三国志より熱を込めて 通勤時間で読める三国志
ショートショートのエッセイで書き下ろした三国志。呂布、孫策、周瑜、曹操、馬超、劉備などの英雄たちの人生を、ショートショート一話ずつにまとめました。英雄たち一人一人の人生を追いながら、三国志全体のストーリーに迫ります。
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星占いで重要な、黄道十二星座。それぞれの星座にまつわる物語を詳しく紹介。有名なギリシャ神話から、メソポタミア、中国、ポリネシア、日本のアイヌ神話まで、世界中の星座の物語を集めました。
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「我に七難八苦を与えよ」と三日月に祈った名将、山中鹿之介。 戦国時代、出雲の小国尼子は、隣国毛利に滅ぼされる。主君を失った尼子の家臣は、皆散り散りに――。しかし、ただ一人、山中鹿之介は主家の再興を目指して、ひたすら戦い続けるのだった。戦前、講談で大人気を博した山中鹿之介の人生。兄から託された三日月の兜(かぶと)、鹿と狼の一騎討、布部山の大戦、上月城の壮絶な最後など、見どころを厳選してまとめた、新しい講談本。

Posted by 坂口 螢火