刀剣乱舞を知ってから、いろいろ考えたこと

こんにちは、坂口です。

実は坂口、「曽我兄弟より熱を込めて」なんて本を出したくせに、当時は刀剣乱舞を全然知りませんでした。このページではわたしが刀剣乱舞の内容を色々知って、妄想したことをペラペラしゃべります。

ゲームってアニメになるのか……

そもそも、「古代人」と仇名されるほど終わってる坂口は、ここから知りませんでした。ゲームとアニメは全然違うもんだと思ってたので。

実はわたし、小学一年生の頃に、今は懐かしきスーパーマリオを従兄弟とやっててですね、マリオの一面で二十回くらいノコノコ(カメみたいな雑魚キャラ)にぶっ殺されたとゆー、神話の持ち主(ただ単に反射神経ゼロ)。従兄弟に死ぬほど笑われまして、以来ノコノコがトラウマすぎて全然ゲームに縁のない生活を送っていたのです……。テトリスすらできないしね、わたしは。

そーゆー古代人だったもんで、「ゲームがアニメで楽しめる」と知った時は衝撃を受けました!

何ていい時代なんでしょうか!もうノコノコに殺されることなく、安心してゲームを楽しめるんですね!あの毒キノコみたいなの(クリボーとかいうらしい)がイキナリ滑ってくることもないし、カメに襲われる心配もないんですね!

いや~、時代って変わるんですね~。コタツでぬくぬくしながら、好きな刀剣を好きなだけ見ることができるなんて……。ありがたいことです。

大ロマン!刀剣が元の持ち主に会いに行く!

これです!何といっても、一番の驚きはこれ!

刀剣が人間(刀剣男士)になって、元の持ち主に出会うなんて……。

信長が本能寺の変で暗殺されたり、新選組が池田屋事件で戦っている場面を、彼らがジッと眺めていたりするじゃないですか。どんな思いで見守っているのでしょう……。歴史ファンにはたまらない設定。なかなか、こんなおいしい場面は見られませんね!

わたしの本に出てきたのは髭切と膝丸ですが、この二振りも元の持ち主に出会いませんかね~。

特に膝丸!この刀を持っていたのは、悲劇のヒーロー、源義経と曽我五郎ですよ?

理想の設定としては、義経が猛火の中で最期を遂げる場面とか、曽我五郎が仇討ちで戦ってる場面とか。そういう状況を、遠くから刀剣男子たちが見守っているっていうのを見てみたいですね。(趣味丸出しですみません)

髭切は平安時代が面白いかもしれない!特に、髭切の元も持ち主、源綱(みなもとのつな)の鬼退治エピソード!

この源綱、渡辺綱ともいいますが、当時の警視総監的キャラの源頼光(らいこう)の家来で、頼光四天王のリーダー!しかも二枚目。……ある晩、一条戻り橋でミラクルな美女が困ってるのを見た綱、「どうしました?ここは鬼が出るから送っていきましょうか」と声をかけると……、「オレがその鬼だ!食うぞ~!」と、正体表した鬼!でも綱はビビりません。鬼の腕を髭切でバッサリ!これで髭切はその後「鬼切」と名付けられました。

さて、バッサリ切った腕を持ち帰って「これどうする?」って陰陽師に相談(この陰陽師は安倍晴明です)。「七日間は家から出しちゃダメだよ」って言われます。が、その七日後……鬼が乳母に化けて「その腕見せて下さい」ってゆーんですね。ケロッと騙された綱、うっかり見せちゃいます。すると鬼はすぐに正体あらわして、「ワハハハハハ!まんまと騙されたな!腕を取り返したぞ!」って、腕を持って行っちゃうとゆーお話。

坂口はこの綱がかなり贔屓(ひいき)なんですよ。強いのにす~ぐ騙されるわ、お人好しだわ、しかも牛車に乗ると必ず車酔いするという、とっても愛嬌のあるキャラクター(絶対にオレオレ詐欺に引っかかるタイプ)!

髭切はこの綱と一緒に暮らしてた頃、きっと幸せだったことでしょう……。

すぐにおっちょこちょいをしでかす綱に突っ込みを入れる髭切を見てみたい!それに、綱って底なしに酒飲みなんですよ。髭切と綱、一緒に酒盛りしてくんないですかね……。

五郎の短刀もキャラクター化してほしい……

あんまり知られてないですが、曽我五郎は祐経にとどめを刺す時、短刀を使ってます!そんで、この短刀は膝丸と一緒に箱根神社に現存してます!

わたしはこの短刀が結構好きなんです。作りがとても華奢で可愛らしくて、梅の花の彫刻がしてあります。「赤木の柄の短刀」といいますが、わたしは勝手に梅丸と呼んでます。「曽我兄弟より熱を込めて」に写真を載せたので、見たい人は見てね。

この短刀、刀剣乱舞でキャラクター化してくんないですかね?知名度が低すぎたら無理なんでしょうか……。短刀なので小学生くらいのサイズで、膝丸の横にいたら可愛いと思うんですがね~。

まとめ

いや、いけませんね。このゲームはいろいろと妄想を繰り広げてしまいます。

わたしが一番見たいのはですね、髭切と膝丸が、十郎五郎に出会って、どんな会話をするかってことです!「生まれてから死ぬまで、一度も兄弟喧嘩をしたことがない」と言われた、仲のいい曽我兄弟。やはり兄弟の刀として産まれて、何百年も過ごしてきた髭切と膝丸には、きっと曽我兄弟の思いが分かるはずです……。

「死ぬ時は二人だ!」

と、十郎五郎は互いに繰り返し語っています。この言葉に、二振りは何を思うでしょう。

いつかアニメにならないでしょうか?(無理かなあ……)

 

 

著者プロフィール

坂口 螢火
坂口 螢火
歴史専門のライターを目指しています。

古典と神話が好きすぎて、ついに家が図書館のように……。

amazonで拙作「曽我兄弟より熱を込めて」が販売されてます!立ち読みも大歓迎。ぜひ読んでね!

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Posted by 坂口 螢火