これはビックリした。刀剣乱舞ファンに教えてもらったこと。

この度、曽我兄弟より熱を込めてを出版しましたが、実は坂口、三年ほど前にこの本をキンドルで出したときは、刀剣乱舞というゲームを知りませんでした(汗)

申し訳ありません、無知で……。

このページでは、製作中に刀剣乱舞がらみでビックリしたことをペラペラしゃべります。

 何か知らんが、曽我兄弟ばっかり売れてビックリした

最初にビビったのは売上でした。正直、曽我兄弟を書き上げた時は

「まあ、書いたけど売れないだろうな~。曽我兄弟なんて今どき誰も知らんし、よっぽどの物好きしか買ってくんないだろうな~。売れたとしても二冊か三冊くらい?」

と思ってました。

……が、なぜかその後、曽我兄弟ばっかり売れるんです。正直謎すぎて、ツイッターを見ますと、さらにもっと謎の事態。曽我兄弟の本の感想に、「髭切」とか「膝丸」とか「刀ミュ」とかゆー、単語が大量に氾濫してるじゃありませんか!

わたしはゲームに暗くってですね、謎の単語の羅列にどうすればいいのか分からず、「この感想は一体?髭切と膝丸は刀だろーけど、刀ミュって何?」と、けっこう慌てました。これが刀剣乱舞だって分かるまでに二週間くらいはかかりましたね。

衝撃!五郎の刀が人間になってる

人間?じゃなくって刀剣男士なんですが、いや、驚きましたね。

「刀が人型になってる!しかもしゃべってる!これか~、ツイッターで言ってた膝丸って!」

って感じで、ネットで膝丸君(膝丸さん?膝丸氏?)を調べて、一人で驚愕しまくってました。はたから見たら完バカ状態です……。

わたしは直垂(ひたたれ)と侍烏帽子の五郎しか頭になかったもんで(脳みそ古いんですよ、わたし。仇名が古代人だし)、最初に刀剣男士の膝丸を見た時はぶっ飛びました。なんてスタイリッシュな日本刀!髪形も斬新!ミドリ色だし……。

髭切にも驚きました。「どこの役者ですか」って二枚目!ギリシャ彫刻ですか、この人!

……まあ、最初はビックリしましたけどね、すぐに「いいじゃん、これ!」って思いました。

刀が人間(刀剣男士)になるなんて面白いじゃないですか!

刀は武士にとって魂だったわけで、古典を読んでると、武士が戦前に刀に語りかける場面なんて良くありますよ。それくらい大事にされて、武士の相棒であった刀に魂が宿る。実にロマンチックな設定ですよね。

この髭切と膝丸、源氏の重宝ですが……性格は確実に曽我兄弟ですよね?髭切は最後頼朝の持ち物でしたが、全然頼朝には似てない気がします。

膝丸が事あるごとに「兄者ー!」って探し回ったり、気にかけてるのを見た時は

「ああ~!これは五郎だ!絶対に五郎だ!」

って思いました。皆さんはどう思われます?(そういえば、五郎の前に膝丸を持ってた義経もお兄ちゃん大好きだった気が……。ブラコンに縁のある刀なんですかね?)

それから、兄上じゃなくって兄者って呼んでるところが鎌倉時代っぽくていいですね。鎌倉時代は兄者、兄御(あにご)、兄御前(あにごぜ)が多いです。○○殿!って呼ぶこともあります。(←こーゆーとこばっかり気にしてるところが、我ながら変態な気がします)

いちはこって呼び方がある!

これまた斬新でしたね。

わたしの脳内では「一萬、箱王」で、他の呼び方といえば「蝶千鳥」くらいでしたので。「いちはこ」っていう呼び方は新しかったです。実に不思議ですね、「いちはこ」って言うと、急に身近な存在に思えてきます。

それから「そがきょ」っていう呼び方があるんですね!これまた「なるほど~!」って感じでした。

日本人は好きなタイトルとか名前とかを、略して呼ぶ癖があるんですかね?考えてみれば「ベルばら」とか「テニプリ」とか……。土方歳三を「とっしー」って呼ぶ人がいるってのも聞いたことがあります。でも、古典でも通用するとは知りませんでしたね。

「そっか~。古典でもアリなんだ……」

って思いました。

刀剣乱舞から大いに学ぶべし!

たま~に、ものすごくすまなそ~に、「すいません、刀剣乱舞から曽我兄弟に入ったんですけど……」みたいなことをおっしゃる方がいますので、最後に「熱を込めて」私見を語っときます!

たぶんですね、歴史ってのはミッチリ真面目に勉強しなくっちゃならない!って思ってらっしゃるんでしょうが……。

わたしはそーゆークソ真面目は反対です!

学者になるんならともかく、フツーの人は大いに楽しむことが一番だと思います!断言しますが、歴史ってのは漫画とかゲームとか、小説とかテレビで知るのが一番楽しいんです!誰でも身に覚えがあるでしょ?教科書なんかつまんないじゃないですか。資料集とかNHKスペシャルの方が100倍勉強になるじゃないですか!

それに、「曽我兄弟」ですよ?絶対授業ですっ飛ばしちゃいますよ。

学校の授業をどんなに真面目に受けてても、曽我兄弟には出会えません。このキャラクターに出会えたのは、刀剣乱舞だったからです。ゲームだから出会えたんです。「ゲームが入り口だった」なんて引け目を感じることは全然ないです。むしろ、とっても幸運だったと思いますよ。

苦しい思いして歴史のテストで100点取って、曽我兄弟を全然知らずに過ごすより、ゲームで曽我兄弟を知って「歴史って面白い!」って思える方が、ずっと人生が豊かになるはずです。膝丸や髭切を好きになれば、きっと源氏の他のキャラクターも好きになって、平安時代や南北朝まで好きになれるかもしれません!

それにですよ、この刀剣乱舞っていうゲーム、刀の歴史は、平安時代から幕末まで続いてるんですから、日本史をほぼ網羅してるっていうことが素晴らしいですね!刀剣乱舞を入り口にして、これからもあなたが日本史の素敵なキャラクターに出会えることを祈ります!

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著者プロフィール

坂口 螢火
坂口 螢火
歴史専門のライターを目指しています。

古典と神話が好きすぎて、ついに家が図書館のように……。

amazonで拙作「曽我兄弟より熱を込めて」が販売されてます!立ち読みも大歓迎。ぜひ読んでね!

出版した本(キンドル版)

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Posted by 坂口 螢火