新刊「曽我兄弟より熱を込めて」を漫画で紹介

こんにちは、坂口です!

このたび、kindleで出していた「曽我兄弟より熱を込めて」を、幻冬舎より紙出版いたしました✨

なかなか美しい本でしょ?

この本の一部を、漫画家のライさんが漫画化してくださいましたので、以下紹介します!

漫画版「曽我兄弟より熱を込めて」

 

 

 

このシーンは原作のどこ?

原作読んでない方のために説明!

この場面は、原作のと~っても最初の方です「曽我兄弟」は仇討ちの物語ですから、一番最初にイキナリお父さんが死ぬんです(というより殺されるんです)。

死んじゃったお父さんを囲んで、家族の悲痛な愁嘆場……。突然殺されたお父さんを、お母さんはなかなか埋葬する決心がつきません。かと言って、いつまでもそのままにしておくこともできません。ようやく三日後に火葬に。

で!その埋葬場面がこの漫画!どうです、泣けるでしょ?

感想。一萬が可愛すぎ

さて感想!

……やられました。グサッときました。

とにかく一萬がカワイイ!なんてつぶらな瞳!古典や講談の原作でも、美少年だった、美少年だった、ってくどいほど書いてありますが(二十二歳でも美少年って書いてあるのは何で?)、絵になると「オオッ」って感じですね。お母さんとそっくりなのも芸が細かい!

おじいちゃんの祐親(すけちか)は、とにかくこの孫が可愛くって仕方なかったそうです。もちろん孫が可愛いのは当たり前ですが、こんな孫だったら可愛さもひとしおでありましょう!

「父様、父様」と走っていく孫を眺めやる祐親のまなざし。何とも言えない表情……切ない!

それから箱王。兄と並んで振り返った顔が、何て哀れな……。幼いながらに嗚咽をこらえる様子が不憫すぎ。実は、わたしはこの場面かいた時、箱王については言及しなかったんですよ。「一萬が祐親にすがって泣き崩れた」とは書きましたが。

だから、この箱王の顔を見た時は「これはすごい」と思いました。箱王はこの時三歳。死をハッキリ理解することはできなかったでしょう。ただ「何で父様はどこにもいないのか」と、訳も分からず嘆き悲しんでいたに違いありません。でも剛情な箱王ですから、「怒りながら嘆いていた」のかもしれません……。

 

それにしても、自分の作品が絵になってる、しかもしゃべってるって、これほど感激するものかと思いましたね。いただいた時には、一日のうちに無限に読み返しちゃいました。

児童書とかだと、出版社が挿絵つけてくれるんですが、こういう歴史の本って、そうはいきません。しかも写真すら

「ページの関係がね~。それとも文章削ります?これ以上入れると、本の値段跳ね上がりますよ?」

と、編集さんからオソロシイ言葉!(文字数の話はマジで胃が死にます)

泣く泣く諦めていたところに、漫画を描いてくださったライさんには感謝です!

この漫画を描いてくれたライさん情報

いや~、漫画家って凄いですね。字で書いたものを、ここまで視覚化できるとは……。まさにプロの技ですね!

この漫画を描いてくださったライさん、他にも色々と刀剣乱舞関連の漫画を製作していらっしゃいます。ここに宣伝しとく!

ライさんのプロフカード

マシュマロ投げたい方はこちら

↑ぜひ見てね。感想投げまくってね。

まとめ

何でか知りませんが、「文章書きって漫画は読まない」みたいに思われることが多いです。超クソ真面目で、分厚い専門書ばっかり読んでる、みたいな……。

でも、そんなことありませんよ!確かに専門書の割合は多いですが、漫画もかなり読みますし、大好きです(内容の偏りはありますが)。子供の頃は勉強サボって漫画ばっか読んでたしね。

なので!漫画大好き人のわたしにとって、自分の作品が漫画になるって、一つ夢がかないました!終わりッ!

↓原作に興味あったら読んでね。

著者プロフィール

坂口 螢火
坂口 螢火
歴史専門のライターを目指しています。

古典と神話が好きすぎて、ついに家が図書館のように……。

1月30日に、拙作「曽我兄弟より熱を込めて」が販売されます!立ち読みも大歓迎。ぜひ読んでね!

出版した本(キンドル版)

三国志より熱を込めて三国志より熱を込めて 通勤時間で読める三国志
ショートショートのエッセイで書き下ろした三国志。呂布、孫策、周瑜、曹操、馬超、劉備などの英雄たちの人生を、ショートショート一話ずつにまとめました。英雄たち一人一人の人生を追いながら、三国志全体のストーリーに迫ります。
あなたの星座の物語あなたの星座の物語
星占いで重要な、黄道十二星座。それぞれの星座にまつわる物語を詳しく紹介。有名なギリシャ神話から、メソポタミア、中国、ポリネシア、日本のアイヌ神話まで、世界中の星座の物語を集めました。
曽我兄弟より熱を込めて曽我兄弟より熱を込めて
日本三大仇討ちの一つ、曽我兄弟。鎌倉時代初期、源頼朝の陣屋で父の仇討ちを果たしたという、実際にあった大事件です。戦前は誰一人として知らない者はいなかった兄弟の物語ですが、現代ではほとんど知られていません。本書では、知識ゼロからでも楽しんで読めるよう、物語の見どころを厳選してエッセイにまとめました。
新講談 山中鹿之介新講談 山中鹿之助
「我に七難八苦を与えよ」と三日月に祈った名将、山中鹿之介。 戦国時代、出雲の小国尼子は、隣国毛利に滅ぼされる。主君を失った尼子の家臣は、皆散り散りに――。しかし、ただ一人、山中鹿之介は主家の再興を目指して、ひたすら戦い続けるのだった。戦前、講談で大人気を博した山中鹿之介の人生。兄から託された三日月の兜(かぶと)、鹿と狼の一騎討、布部山の大戦、上月城の壮絶な最後など、見どころを厳選してまとめた、新しい講談本。

Posted by 坂口 螢火