【忠臣蔵】堀部安兵衛の「高田馬場の仇討ち」跡に行ってみた感想まとめ
堀部安兵衛と言えば、忠臣蔵の活躍もカッコいいですが、何といっても「高田馬場の仇討ち」!今も、高田馬場には仇討ち跡地が残っていると聞いたので、ついに行ってみました!
高田馬場の仇討ちって?超ザックリと説明
安兵衛が25歳の時のことです。大酒飲みの安兵衛、すでに両親はなく、一人暮らしの気楽さで毎日浴びるように飲みまくり。保護者的存在のオジサンは気が気じゃありません。
「安兵衛よ、酒を慎んでまっとうになってくれ(泣)」
としきりに意見。
その日も朝まで飲みまくった安兵衛は、長屋でグーグー寝てたのですが……そこへ、オジサンピンチの知らせが!オジサンは高田馬場で18人もの悪者に囲まれて、超危ない状態なのです!安兵衛、それを知ってすわッと飛び出します!
何と、10キロもの距離を走り切って、高田馬場へ駆けこんだ安兵衛。オジサンはすでにめった刺しになって死んじゃってましたが、
「叔父上!恨みは晴らしますぞ!」
と、悪者18人をケチョンケチョンにやっつけてしまいます。安兵衛、カッコよすぎです!
高田馬場の仇討ち、実は最寄り駅は高田馬場じゃない!
高田馬場の仇討ちは江戸時代。令和の今とじゃ、結構地名がズレてます。致し方なし……。
仇討ち跡地の、一番の最寄り駅は「早稲田」です!東京メトロ東西線。JR高田馬場駅から一駅です。駅名でお分かりのことと思いますが、仇討ち跡地は早稲田大学のすぐそばなんですね~。なんだか、いろいろ名所が集まってるところです。
というわけで、行ってみました!早稲田駅で電車を降り、二番出口から地上に出ると……、おお!すぐそばに神社が見えるじゃありませんか!この神社が馬場の跡地だそうです。
やたらとカッコいい流鏑馬の像が……。
高田馬場とは、当時の武士たちの馬場だったそうで、武士たちが馬術を競っていた場所なのだそうですよ。きっと当時はこう言う武士たちの姿が見られたことでしょう。
かなり立派な神社
中に入ると、けっこう広い神社です。
都心とは思えませんね。灯籠がたくさんあるのが、実にいい雰囲気です。ちゃんとお賽銭してきました。奮発して百円です。
中は紅葉でいっぱいです。晩秋に来たらさぞや見事でありましょう……。
今もある!安兵衛が立ち寄った酒屋
この仇討ち跡地で、最高のスポットは酒屋です!
安兵衛は仇討ちが終わった後、「喉が渇いた」とか言って酒屋に駆け込み、五合の枡でガブガブと酒を飲んだんだそうな……。代金を払おうとすると、そこの主人が
「十八人も斬った大豪傑が来てくださっただけで満足です!お代はいりませんよ!」
と、何とも粋な計らい!そして、主人は安兵衛が使った枡を大事に保存。その枡は今でもこの店の家宝として残されている……。
これは講談の名シーンなのですが、何とこれは史実!その店がここです!
リカーショップ小倉屋!早稲田駅出口のすぐそば、歩いて十秒の場所にあります!
この店を前にしたときの、わたしの気持ちをお分りでしょうか……。感動のあまり涙出そうでした。今もあるなんて!江戸時代の店ですよ?生類憐みの令の時代の店ですよ?講談の世界が、ここにはまだ生きてるんですよ!
ちなみに、この店の隣は夏目漱石の生家跡地です。けっこう立派な石碑が建ってましたよ。もちろん、夏目漱石が住んでた時も小倉屋はここにあって、漱石は「この店で安兵衛が酒を飲んだんだ」と著作の中で言ってます。
旧千円札の人のおうちもあるなんて……。高田馬場、歴史がありますね。
店の前に行くと……こんな看板が!売ってます!安兵衛の名前のお酒が売ってるじゃありませんか。もちろん買いましたよ。二本も買いました。もっと欲しかったんですが、さすがに重いのでこれくらいで。
これがその「吟醸清酒 堀部安兵衛」です!この絵を描いたのは明治の作家、巌谷小波だそうで。殴り書きみたいな絵ですが、よく見ると結構芸が細かい。ちゃんと太刀が赤く塗ってあったりします。
小波はこの店に来た時に、この絵を描き残していったんだとか。やっぱり小説家は安兵衛が好きなんですね……。分かります、分かりますよ。立ち寄った時に描いた簡単な絵なのに、ついつい色まで付けてしまうくらい安兵衛ファンなんですね。
そして、この店最大の感動ポイントはこれです!
枡は非公開だと聞いていたので、正直、店を訪れる前からガッカリしていたのですが……写真が飾ってあるじゃありませんか!おお……本当に枡が残っているんですね。古色蒼然とした感じが、実にいいじゃありませんか。この枡を見られるなんて、本日はこの一年間で最高の日です!
この後、お店のおばさんと立ち話しました。店も最高ですが、店員さんもいい人です!安兵衛のことを愛を込めて話してくれます。代々、この枡を守ってきた店!って感じがしますよ。
まとめ
気になる「吟醸清酒 堀部安兵衛」のお味ですがね、かなり辛口。美味しいですよ。刺身とか塩辛などに合わせるのがおすすめ。講談を読みながら飲むと、そのうち安兵衛と一緒に飲んでる気になる……のは、わたしだけですかね?
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